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「アイネクライネナハトムジーク」 伊坂幸太郎 著
読んだ! 群像劇ならではの視点操作が愉快で、後半になればなるほど難しかったしおもしろかったな…。ゲームの感想みたい…。



「逆ソクラテス」のときも感じたけど、伊坂さんのおはなし、いつも面白がっている感じがあって良いなあ。お話に対して遊び心のある工夫があるというか、ルールみたいなものをお話の中でつくっている感じがある。ナハトムジークの時制のコントロールとか、特に…。

脚本を勉強すると「回想は避けろ」と言われたりするので、小説の時間が前後左右(?)に飛ぶのが難解で自由でとてもおもちろい。感情の赴くまま時を飛べるというのは、思考によく似た、しかし小説ならでは緻密さの成せる良さなんだろうなあ…。

最後の章でもある「ナハトムジーク」はとてもまとまりよかったなあ!こんなにみんなバラバラなのに、糸を通して縫い合わせるようにつなげていくのが、見てておもしろかった。繋がることの気持ちよさというよりは、そうだったんだ〜この組み合わせなんだ〜って後からわかる感じで好き。

そして三人称の勉強にもなる。これだよ!これ最初に紹介してくれよ!!になった。地の文のリズムが、途中からなぜかプロジェクトXの田口トモロヲさんで再生された。それぐらい温度の低い三人称というか、フラットで頭に入りやすい気がする。柏田道夫さんの本にも似てるけど…でもナハトムジークは群像劇ならではの定点っぽさがあったよな。

これは田口さんの声だ、と気づいたとき、田口さんをイメージすれば三人称書けるんか?!!にもなった。安易。しかし、あとでやってみよう(?)

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