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リブートサーバーで

鯉壱の誕生日



「誕生日パーティーをします。おっきなケーキを焼くから、食べにきてね」って招待状を配って回る鯉壱…。春色のジャケットでおめかしして、参加者にケーキを配って、紅茶を飲んで、みんなでおしゃべりしてほしい。クラシックからのお友達も、リブート後に出会ったお友達もたくさんいて賑やかでいてほしい。

テーブルをちょこちょこ回っている鯉壱に、おめかししたシシーが「今年は蜂散たちを探してないね」って話しかけてくる。「ハチコ?」「去年も、一昨年も、毎回すごく張り切ってたでしょ。飾り付けも、朝早くから夜遅くまで…。それでパーティーの途中で、キョロキョロする。蜂散たちが来るかもしれないって思ってたんでしょ」。鯉壱はシシーの言葉にちょっとびっくりして、そして、「今年も思ってるよ。来てほしいなあって」とちょっと寂しそうに笑うところ。

「まださみしい?」ってシシーが聞いて、鯉壱が答える。「ううん」。でも少し考えて、やっぱり俯く。「…うん、寂しいのはずっと寂しいよ…まだ胸に穴が空いたみたいに思う時があるんだ。ふとしたときに…二人がいないってわかって…。早く会いたい。でも、なんていうか…」

「みてシシー。ほら、去年よりたくさんの子達がリブートされたよね…新しい種類の友達も増えた…。いま、僕、クラシックの時よりたくさん友達がいるんだ。ハチコたちの代わりにって思ってるわけじゃないよ。二人に対して絶望してるわけでもない。心配しなくてもきっと必ず会える。そういうふうに思うんだ。毎年より強く思う……パーティーにみんなが集まってくれて、プレゼントくれたり、お祝いしてくれるおかげで、僕はみんなと思い出をまた一年積み重ねたんだっておもう。だから、ハチコや緑露ちゃんに次に会えるのが10年後でも、そんなに遠くない気がするんだ…。上手く言えてるかな…伝わる?」

「うん。まださみしいけど、もうさみしくないってこと」「あはは、そうだね…シシーの言う通り、そう言う感じ」「よかったね鯉壱、そう思えるようになって」「ありがとう。みんなのおかげだよ。特にシシーは、僕がリブートされてきた時からずっと一緒にいてくれたもんね」「うん。一緒にいてよかった」「僕もだ」

「…鯉壱、ちょっと蜂散に似てきたよ」「え!? ほんと!?」「うん。兄さんもそう言うと思う」「そっかあ、僕、それなら緑露ちゃんにも似たいな。お洋服作れるようになって、シシーにリボンつけてあげる」「ピンクのリボンにして。鯉壱はピンクが好きでしょ?」「いいよ! ああ、Daddyがいたら教えてもらえるのになあ」「兄さんもリボンむすぶの上手よ」「じゃあまずは転にリボンの綺麗な結び方を習おう」「兄さん、あっちにいるよ。一緒に行こ」「うん!」
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