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「伝わる・揺さぶる! 文章を書く」山田ズーニー 著

読んだ! ほぼ日のコラム、「おとなの小論文教室 」を書いている山田ズーニーさんの本。エッセイは楽しく読んでるんだけど、正直これはそういう気分で読んじゃいけなかった。ふつうに厳しい。ちゃんと刺さる。たぶんズーニーさんは真面目で賢い方なんだと思う。その「圧」を感じてつらいきもちになっちゃった。でも書いてあることはすごい大事なことだなと思った。



学生の小論文の添削の先生をされてた方なので、「どうやって自分の意見を伝え、相手を印象的に説得するか」ということを目的とした「わかりやすく効果的な文章の作り方」というような内容。

友達で、LINEで連絡してくる時、いつも意図を読み取れず解読に苦戦するような文章を送ってくる子がいて、その子のことを思い出しながら読んでた。その子からメッセージを受け取っても、よくわからないまま適当な返事するか返信できずに無視しちゃう(ひどい)ことが多いんだよね…。悪いとは思ってるんだけど、いろいろ考えなきゃいけないのが億劫で…。彼女にこういう技術があったら、きっと相手を動かす力になるなあとは思った。まあわかっててもやらない可能性も高い。これは非常にめんどくさいから。

自分は営業職の経験があるので、基本的なことは無意識にやってることが多かった。「確かにこうすれば相手の脳に負担かからなくて親切だよなあ」「こういうふうにしてもらいたいよなあ」と思える。でも、応用編になると、「これを実践するにはあまりにも時間がかかりすぎる…」という悲しみに包まれた。ある種サービス精神に近いかもしれない。会社でこんなメール見たことないよ…。
むしろフリーランスの人とかの方が役に立つかも。これは!!!ぜひ!!という熱い企画書出す時とかに使えそうな技かも。

本自体はそんなに分厚くないけど、本の中で「こうした方がいいですよ〜」と推奨される能力としてはかなり高度な気がする。国語的な能力もいるし。いっぺんにやろうとしたら疲れちゃうので、やるなら少しずつ訓練していこう…ね…(遠い目)

みんなが、相手を思いやる文章をこれだけ時間かけてつくってくれたら、誤解が少なく、負担もすくなく、平和でストレスのないコミュニケーションが増えるよなあ。いまのX見て、そもそも構造的に相手を説得する効果的な文章がつくれない場所なのに、そこで意見を言おうとするから争いになるんだなあと思いました。例の友達も長くXに住みすぎたのかもしれない。とりあえず彼女には一回読んでみて欲しいとは思った。

「考えて考えて考えて尽くした上で書きましょう!」という指南、ハードル高いし大変だけど、めちゃくちゃ大事だよなあ…▲CLOSE