#感想
F&WS一晩で履修してしまい興奮で寝れなくなった… 以下好きだったとこメモ ネタバレはある
ジモさんが綺麗なお部屋でバッキーとサムにお茶とクッキー用意してたシーン
めっちゃよかったな 部屋も美しいし…どこの何様式建築なの?おしゃれすぎる のちにジモが狡猾さを見せるターキッシュデライトのくだりと繋がるシーンでもあるけど、過去作でWS抜けてないバッキーが薄暗い部屋でピアースさんにミルク勧められてたシーンとの対比にもなってて…美味…になった
あの頃暗がりで無表情のまま座ってた男はいま良い生地のソファに足を投げ出して寝っ転がっていますよ かわいいね
ジモの描き方
そもそもジモさんはシビルウォーのときからあんまり悪い人間として描かれていないと言うか、スーパーパワーは持ってない視聴者寄りの一般人ぽい感じで描かれてて印象が良かったのに、ここにきてド派手お貴族様だったことが判明してかるくショックを受けた
でも貴族なのにカメラの隅っこで自分でお茶の支度してるところを見ると子供たちや奥さんと暮らしてたころもこうやって家族のためにお茶の準備してたのかな…と思えるし、変わらず好感が持てる… でもサムとバッキーを連れて歩く時は絶対真ん中歩いてるな…貴族みたいな容赦ない巨大襟コート着てるし…バッキーはなんとも思わないだろうがサムはどういう気持ちであの横を歩いているんだ… みたいな感じでジモさん見てるのが結構楽しかった こういうとこにキャラクターが出るんだなあって思って見た
ホワイトウルフが「むりだ…」ってメソメソしてるとこ
ぶっちぎりでよかった…これはジモを追ってきた親衛隊がタイムリミットを設定してきた、というストーリー上の障害において、彼女たちがバッキーとどういう関係かってことを説明するために入るシーン だが!これはバッキーのキャラクターがめちゃくちゃよく出ているシーンでもあるよね…
バッキーの顔がいいのはもちろんそう(当然そう)なんだけど、セリフが良すぎる…バッキーは洗脳を解いて欲しいのに、実際には泣きながら「(洗脳を解くのは)無理だ」と呟いていて、これ聞いただけでめちゃくちゃ泣けた…これは、自分がしたことの罪の意識で、そう思いたかったから出た言葉だよね…これを聞いてしまうと、自分が自由になったと実感したあとに顔ぐしゃぐしゃにしてるのも、たぶん嬉しいだけの涙じゃないよねきっと…
バッキーがWS時代に何をしてたかとそれを後悔していることは、映画を見てなくても1話でわかる構成になってるけど、多分バッキーが爆泣きしているこのシーンがあるから彼が心の底からWSでいるのが嫌だったことが改めてわかってしんどさが伝わるんだよな…心底嫌だったからこそ償わないとと思うわけで…じゆうだ!やったー!何もかも忘れてハッピーに暮らすぜと言うキャラじゃなくて、こうやって後悔するキャラだから、サムと協力して誰かを救う、という動機づけになっていくんだな〜と思った
映画見てると「んなことはもちろんわかってるよバッキーは本当はいい奴なんだよ!」というふうに思うけど、ちゃんとここにバッキーのこと知れるシーンが一個あるだけでキャラクターの強度が全然違うんだな…などと改めて思いました
様々なバッキーが見れる
それはそれとして、こういう感じで急にホワイトウルフ見れるの単純にめちゃくちゃ嬉しい 髪長くてお姉さんみたいで可愛い バッキーは、バーンズ軍曹時代/WSのとき/アベンジャーズ共闘時代/ホワイトウルフのとき/セラピー時代(ドラマ) で全部髪型違うのでめっちゃ嬉しい ドラマでも回想で一気に見せてくれたりするので、さまざまなジェームズ・ブキャナン・バーンズが見れることに対する喜びがあった
あとバーンズ軍曹でいうと、1話の最初でナカジマさんにデート取り付けられてるのも、6話ラストでサムのお姉さんと話してるのも、軍曹時代のバッキーとの対比と回帰を意図してるのかな? サムも「姉貴を口説くな」みたいなこと言うし…
ずっと戦いの中にいたバッキーが女子と話してるの見るとあまりにステレオタイプな感じに見えて一瞬狼狽えてしまったけど、でも最後のシーンはやっぱり、女子がどうのというよりも、普通の人と普通の話題で自然に笑顔で話すことができるってだけで大きな変化だよなってふうに思えた バッキーが救われてよかった ありがとうサム…
そのほかのキャラ
サムもよかったシーンいっぱいあるけどバッキーが好きなので正直バッキーばっかり見てた サムごめん! あとウォーカーも良かった 私は好き!良くも悪くもちゃんとアメリカ!!って感じでよかった 正直スティーブは現代のキャラとしては綺麗すぎると思うところもあったからな…
あとこのメッセージを引っ提げてキャップがサムになるなら、サイドキックはウォーカーがやれば?と思うんだけど、まあ新サイドキックがつくか。BNW楽しみです…!▲CLOSE
F&WS一晩で履修してしまい興奮で寝れなくなった… 以下好きだったとこメモ ネタバレはある
ジモさんが綺麗なお部屋でバッキーとサムにお茶とクッキー用意してたシーン
めっちゃよかったな 部屋も美しいし…どこの何様式建築なの?おしゃれすぎる のちにジモが狡猾さを見せるターキッシュデライトのくだりと繋がるシーンでもあるけど、過去作でWS抜けてないバッキーが薄暗い部屋でピアースさんにミルク勧められてたシーンとの対比にもなってて…美味…になった
あの頃暗がりで無表情のまま座ってた男はいま良い生地のソファに足を投げ出して寝っ転がっていますよ かわいいね
ジモの描き方
そもそもジモさんはシビルウォーのときからあんまり悪い人間として描かれていないと言うか、スーパーパワーは持ってない視聴者寄りの一般人ぽい感じで描かれてて印象が良かったのに、ここにきてド派手お貴族様だったことが判明してかるくショックを受けた
でも貴族なのにカメラの隅っこで自分でお茶の支度してるところを見ると子供たちや奥さんと暮らしてたころもこうやって家族のためにお茶の準備してたのかな…と思えるし、変わらず好感が持てる… でもサムとバッキーを連れて歩く時は絶対真ん中歩いてるな…貴族みたいな容赦ない巨大襟コート着てるし…バッキーはなんとも思わないだろうがサムはどういう気持ちであの横を歩いているんだ… みたいな感じでジモさん見てるのが結構楽しかった こういうとこにキャラクターが出るんだなあって思って見た
ホワイトウルフが「むりだ…」ってメソメソしてるとこ
ぶっちぎりでよかった…これはジモを追ってきた親衛隊がタイムリミットを設定してきた、というストーリー上の障害において、彼女たちがバッキーとどういう関係かってことを説明するために入るシーン だが!これはバッキーのキャラクターがめちゃくちゃよく出ているシーンでもあるよね…
バッキーの顔がいいのはもちろんそう(当然そう)なんだけど、セリフが良すぎる…バッキーは洗脳を解いて欲しいのに、実際には泣きながら「(洗脳を解くのは)無理だ」と呟いていて、これ聞いただけでめちゃくちゃ泣けた…これは、自分がしたことの罪の意識で、そう思いたかったから出た言葉だよね…これを聞いてしまうと、自分が自由になったと実感したあとに顔ぐしゃぐしゃにしてるのも、たぶん嬉しいだけの涙じゃないよねきっと…
バッキーがWS時代に何をしてたかとそれを後悔していることは、映画を見てなくても1話でわかる構成になってるけど、多分バッキーが爆泣きしているこのシーンがあるから彼が心の底からWSでいるのが嫌だったことが改めてわかってしんどさが伝わるんだよな…心底嫌だったからこそ償わないとと思うわけで…じゆうだ!やったー!何もかも忘れてハッピーに暮らすぜと言うキャラじゃなくて、こうやって後悔するキャラだから、サムと協力して誰かを救う、という動機づけになっていくんだな〜と思った
映画見てると「んなことはもちろんわかってるよバッキーは本当はいい奴なんだよ!」というふうに思うけど、ちゃんとここにバッキーのこと知れるシーンが一個あるだけでキャラクターの強度が全然違うんだな…などと改めて思いました
様々なバッキーが見れる
それはそれとして、こういう感じで急にホワイトウルフ見れるの単純にめちゃくちゃ嬉しい 髪長くてお姉さんみたいで可愛い バッキーは、バーンズ軍曹時代/WSのとき/アベンジャーズ共闘時代/ホワイトウルフのとき/セラピー時代(ドラマ) で全部髪型違うのでめっちゃ嬉しい ドラマでも回想で一気に見せてくれたりするので、さまざまなジェームズ・ブキャナン・バーンズが見れることに対する喜びがあった
あとバーンズ軍曹でいうと、1話の最初でナカジマさんにデート取り付けられてるのも、6話ラストでサムのお姉さんと話してるのも、軍曹時代のバッキーとの対比と回帰を意図してるのかな? サムも「姉貴を口説くな」みたいなこと言うし…
ずっと戦いの中にいたバッキーが女子と話してるの見るとあまりにステレオタイプな感じに見えて一瞬狼狽えてしまったけど、でも最後のシーンはやっぱり、女子がどうのというよりも、普通の人と普通の話題で自然に笑顔で話すことができるってだけで大きな変化だよなってふうに思えた バッキーが救われてよかった ありがとうサム…
そのほかのキャラ
サムもよかったシーンいっぱいあるけどバッキーが好きなので正直バッキーばっかり見てた サムごめん! あとウォーカーも良かった 私は好き!良くも悪くもちゃんとアメリカ!!って感じでよかった 正直スティーブは現代のキャラとしては綺麗すぎると思うところもあったからな…
あとこのメッセージを引っ提げてキャップがサムになるなら、サイドキックはウォーカーがやれば?と思うんだけど、まあ新サイドキックがつくか。BNW楽しみです…!▲CLOSE
#感想
森見登美彦「シャーロックホームズの凱旋」読んだ
勝手に有頂天家族を期待してしまっており、読んでみたら四畳半神話大系の感じだったので、不思議空間に誘われて混乱しつつも読むの楽しくて一気読みしちゃった。自分がシャーロックにも京都の街にも詳しくないので、頭の中で映像化できなくて流し読みしてしまった感がある。うまく読めたのか自信がない。それも含めてずっと、現実と夢の狭間みたいな曖昧さがあっておもしろかった。でも推理小説ではないので曖昧さが許せる人向けかも…。まあ推理小説も「???」ってなるときはなるよな〜。ミステリーという言葉の定義の広さを思う。
竹林の広場でお月見しているシャーロックとマスグレーヴのお兄さんたちのシーンがいちばん好きだ。生活の中にも夢のような一瞬があるよな、と思った。▲CLOSE
森見登美彦「シャーロックホームズの凱旋」読んだ
勝手に有頂天家族を期待してしまっており、読んでみたら四畳半神話大系の感じだったので、不思議空間に誘われて混乱しつつも読むの楽しくて一気読みしちゃった。自分がシャーロックにも京都の街にも詳しくないので、頭の中で映像化できなくて流し読みしてしまった感がある。うまく読めたのか自信がない。それも含めてずっと、現実と夢の狭間みたいな曖昧さがあっておもしろかった。でも推理小説ではないので曖昧さが許せる人向けかも…。まあ推理小説も「???」ってなるときはなるよな〜。ミステリーという言葉の定義の広さを思う。
竹林の広場でお月見しているシャーロックとマスグレーヴのお兄さんたちのシーンがいちばん好きだ。生活の中にも夢のような一瞬があるよな、と思った。▲CLOSE
土曜日に打ちのめされることがあって、それ以来立ち直れない うう〜 理想の自分と、現実の自分の間にギャップがあり、どう縮めていいかもわからない たすけてくれ〜 (犬を吸う)
追記
拍手ありがとうございます…!😭 みんな元気が出ない時どうしてるの? ぼーっとしてたら考えちゃうから、現実逃避のために本読んでる…。
追記
拍手ありがとうございます…!😭 みんな元気が出ない時どうしてるの? ぼーっとしてたら考えちゃうから、現実逃避のために本読んでる…。
なぜアジアのエンタメ業界は成長できたのか? 「人材不足」「資金不足」を変えるエンタメ戦略
2019年の記事だけど、今日の議題の中核にあった話だと思うので戒めとして貼っておこ。
一人で脚本書いてた時はあんまり考えなかったことを、最近は冷静に考えられるようになっている気がする。いろんな人の意見とか、世界とか、姿勢とか、見せてもらったおかげだとおもう。なんかやっぱ急には変われないし、難しく考えすぎて嫌になってくる時もあるし、相変わらず綺麗な答えも持ってないし、わかんないけど、今は少しずつ変わってるって事実だけでいいや。
2019年の記事だけど、今日の議題の中核にあった話だと思うので戒めとして貼っておこ。
一人で脚本書いてた時はあんまり考えなかったことを、最近は冷静に考えられるようになっている気がする。いろんな人の意見とか、世界とか、姿勢とか、見せてもらったおかげだとおもう。なんかやっぱ急には変われないし、難しく考えすぎて嫌になってくる時もあるし、相変わらず綺麗な答えも持ってないし、わかんないけど、今は少しずつ変わってるって事実だけでいいや。
てがろぐ触るようになってから、他ジャンルサイトさんの日記とか読みにいくようになった。昔からひとのブログ読むの好きなタイプだったけど、ツイッターに移動してからあんまり読まなくなってた。画一のインターフェースで情報が流れてくるSNSが便利だった時は、わざわざその川から上がるのが面倒だったけど、すでに川の流れから脱出した今はいろんな場所を見にいくことはさほど面倒に感じない。サイトはデザインにも個性が溢れているので眺めるだけでおもしろいね…。インターネット…自由だ…。
テディの誕生日に向けて記念コインを作るべくデザインを考えてた。エッチングが1番簡単そうだけど、しっかり彫って型作ったらシーリンクスタンプみたいにできて楽しいかも〜と夢が広がっている。できるのかな???
テディが「おなかすいた!」と無限にご飯のお皿をカリカリ引っ掻いて催促してくる。もう食べたのに…先生から痩せろって言われてるからダメ!と心を鬼にしているけど、あまりにしつこいのでかわいそになってしまって抱きしめて空腹紛らわしお腹マッサージした。テディはお腹を撫でられるのが好きじゃないから直立不動で固まってた。愛が伝わらん…つらいのう…。
ずっと気になってた横浜のお店でバクラヴァ食べた!
サクサクのパイにデーツを挟んで、お花の香りがする甘いシロップをたっぷり吸わせた中東の高級なお菓子。パイが歯に当たって、デーツの層に沈んで、飴みたいにカリカリになったシロップの層まで順番に届くのが楽しい。風味が口に広がって、甘いけど上品で、複雑で、コクがあり、すごく美味しかった。
ついでに横に並んでたクナーファも頂きました。クナーファは柔らかく揚げたそうめんみたいなパリパリした細かい麺の上に、パニールみたいなやさしい風味のチーズがのってるスイーツ。あたためて食べるんだけど、これも食べたことない食感とまろやかな甘みがあってめちゃくちゃ美味しかった…。ふに、とするんですよ…チーズが…。
ペルシャ料理屋さんでサフランアイス食べたときも思ったけど、中東のスイーツの贅沢さは、「お姫さまが召し上がるお料理なんだろうな」と思わせられるほど気品に溢れているね…。美しく、気高く、丁寧で、特別なお菓子の風格があるよ…。ごちそうさまでした!▲CLOSE
サクサクのパイにデーツを挟んで、お花の香りがする甘いシロップをたっぷり吸わせた中東の高級なお菓子。パイが歯に当たって、デーツの層に沈んで、飴みたいにカリカリになったシロップの層まで順番に届くのが楽しい。風味が口に広がって、甘いけど上品で、複雑で、コクがあり、すごく美味しかった。
ついでに横に並んでたクナーファも頂きました。クナーファは柔らかく揚げたそうめんみたいなパリパリした細かい麺の上に、パニールみたいなやさしい風味のチーズがのってるスイーツ。あたためて食べるんだけど、これも食べたことない食感とまろやかな甘みがあってめちゃくちゃ美味しかった…。ふに、とするんですよ…チーズが…。
ペルシャ料理屋さんでサフランアイス食べたときも思ったけど、中東のスイーツの贅沢さは、「お姫さまが召し上がるお料理なんだろうな」と思わせられるほど気品に溢れているね…。美しく、気高く、丁寧で、特別なお菓子の風格があるよ…。ごちそうさまでした!▲CLOSE
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025)
観ました…!! ちょっと思ってたのと違った。めっちゃネタバレ。
先に見た方がいいもの
F&WSはめんどくても見た方がいいね、これ見てないとサムに感情移入できないと思う…(あまりに必須項目すぎてそんなことすんなよと思ってしまった…)。でもF&WSはドラマとしてもかなりおもしろいし、サムのことより深くわかるのでとてもおすすめ。この点は60分×6話でつくってくれてよかったと思う。あとバッキーのことがもっと好きになっちゃうよ👍
というわけでドラマを見てから映画を見てねと友人に勧められてその通りにしたのですが…F&WSの方が面白かった…(個人の意見です)
あたらしいキャプテン・アメリカ
モヤモヤした理由を知りたくて色々書いて考えたけど、サムの「俺は俺」というセリフの通りに受け取るのがいいのかなあと思った。スティーブの頃のキャプテン・アメリカとは、アクションのテイストも、正義のスタンスも、ドラマの葛藤の根源も異なる、ということなのだと思う。言い換えれば、スティーブとバッキーの友情は確かに強烈で強固なものだったが、一旦忘れよう!!ということです。バッキーが相変わらず素敵な笑顔でサムに微笑みかけてきたとしてもです。
サムのアクションは「ぶちのめさずに説得する」戦い
60分×6話のドラマと118分の映画を比べちゃいけないのかもしれないけど、キャラの掘り下げはドラマ(F&WS)、映画はアクションを見せるもの、っていうふうに切り分けたのかな〜という印象を受けた。サムにはウィングスーツがあるので、戦闘シーンはいつも通り派手だしかっこいい。ワカンダの謎技術でエネルギー波みたいなのも出せるようになった。でもクライマックスではほぼ一方的にボコられてる……。それもスティーブとの違いで興味深いね。勝敗の決着が敵の無効化or改心頼みなので、映像的にわかりやすい「ヒーローとしての勝利」はない。ドラマのクライマックスでもそうだったけど、サムはあくまで「敵に改心して欲しいから説得してみせる」というスタンスで、それを示す映画だったのかな〜と思いました。だからこれからも無双してるサムが観れるとは思わない方がいいね…きっと…。
説得すべきと思える(共感できる部分のある)敵対者
今までのキャプテン・アメリカは自分と仲間との間にある絆が戦う根拠になっていて、そういうところがメインの物語として描かれていた気がするんですが、今作にはあんまりそういう感覚がなかった…。いまアベンジャーズもないし、より外向きのヒーローとしての活躍を強いられてる状況だからかな…? とも思ったんだけど、よく考えてみたら、「ロスの葛藤」がかなりの時間をかけて描いてあるからかもしれないなあと思った。「サムがキャプテン・アメリカとしての重圧に苦しむ話」というよりは、「ロスと博士の喧嘩をサムが止める話」みたいな、話に絡むロスのウェイトが結構でかいんですよね…。
スティーブにとってのバッキーと同じような、サムの友達が悪いやつに…みたいな話ならサムが体を張る説得力としてわかりやすいんだけど(イザイアのために、というのはある)(けどきっかけにすぎない印象だった)、サムという男はロスのような敵対者に対しても、「相手が変われると信じて(血清無しでも)体を張れる」というキャラクター性を持っているんですねえ…。その根拠のためにロスの葛藤とかを丁寧に描く必要があったんだろうなと思った。救うに値することがわからないと納得いかないもんな…。
サムが背負っている「黒人のヒーローとして」「踏み躙られ闇に葬り去られようとしている人たちの声を届けるために」「モンスター化した白人の大統領を」「力では勝てないけど説得しようと一人で立ち向かう」行動の重さのこと
私は過去作の系統を無意識に期待してたんだと思う。だから「ロスのことばっかり…サムの映画じゃなくてロスの映画じゃん!なんでもっとサムのことやってくれないの…!?」って思っちゃってたんだね…。でもこれを書いてるうちに「サムが新しいキャプテン・アメリカだからこうなっている」し、「こういう(スティーブとは全く違うスタイルの)サムがキャプテン・アメリカの名を背負うことがアツい」のではないかと思い直しました。
この葛藤についてはドラマの6話でも、今作の最後のシーンでもサム自身が語っていることでもあるし、そう言ってただろ!っていう人いるかもしれないけど…。でも正直どれぐらいヘビーな話なのかってセリフで聞いただけでは私は肌感でわかんなかった…。黒人であるサムがキャプテン・アメリカとして受け入れられるために、白人の大統領を助ける「必要」があったのかもしれないよな…と思ったら急に寂しくなったというか…。サムには血清もないし、最後には一方的に殴られ続けて頭かち割られそうになるけど、それでも耐えて見せて、心に問いかけ続ける姿を見せる必要があったのかもしれないな…とおもいました。考えすぎかもしれないし、全然そういうんじゃないのかもしれないけど…そういう風にも見えるなあって思った…。
キャスティングのこと
キャスティングにも正直多国籍・多様性感が滲み出てたよな…、サムの新しい仲間でもあるルース役のシラ・ハースはずいぶん小柄な女性で…マッキー達と並ぶとすごく小さく見えて、改めてやっと小柄な女性もこういう戦闘シーンのある役柄でキャスティングされるようになったか…としみじみしてしまった…。
反応は?
アメリカの方たちの反応はどうなんですかね? 日本での評判はあんまり良くないという風に聞いたけど…。おそらく今までのキャプテン・アメリカシリーズとガラッと雰囲気が変わったし、サムのキャラは理性的で、複雑な社会背景もあり、わかりやすい面白さが減って物語の吸引力が弱くなっているからだと思う。現代らしい良いキャラクターだと思うけど、たぶん日本の人たちが見ても「黒人がキャプテン・アメリカ!うおお!アツい!」という考え方に直結しないというか、「ふーん次はサムなんだ!」くらいにしか思わなさそうというか…。
日本の描き方…
あと単純に作品内の日本の扱い雑すぎないか? 勘違いから仲直りするとはいえ対日本になってて無駄にドキドキさせられた割には誤解の解け方も良くわかんないし、意味深にしょっちゅうでてくる桜がなんか桃の花みたいだし、そっちが気になっちゃってどういうストーリーかよくわかんなかったとこもあった…。これが別の国だったらもっと集中してみれたのかもな〜。
バッキーはどうなるの?
1番の謎はバッキーだよ!どういう経緯で下院議員を目指してるんですか?エターナルズでなんか言ってた?その上サンダーボルツでまた軍人に戻っていくようなのでわけがわからない…。もう追いかけるのが怖いよ…。知ってるバッキーじゃなくなっていきそうで…。と思いつつ心が落ち着いた頃に見ると思います。しばらくはF&WSの何もない部屋の床に座って膝抱えてTV見てるバッキーを見つめて生きます。
予告でファンタスティック4のリブート版CMみたんですけど、スーはヴァネッサ・カービーが演じられるんですね…最高じゃん! M:I:DRのホワイト・ウィドウだいすきなのでめちゃくちゃ嬉しいです楽しみ…▲CLOSE