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「経済学レシピ│食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた」ハジュン・チャン

読了〜 おもしろかった!

食から見る経済学入門という感じで、いろんな料理や食材の話から経済のことを教えてくれる。初心者にとてもやさしい。たしかに、食べ物って世界中からやってくるのに、それを通して他国の経済を考えたことなかったなあ…。経済のことを楽しく学べる一冊でした。

あとこの本は雑学本って言ってもいいぐらい本当にさまざまなことが書いてある。経済学の本だけど、普通に「そうなんだ〜!!」って思うことがいっぱいだった。バナナやコーヒーの原産国の年代ごとの変化のこととか、ロンドンでのにんにくの嫌われっぷりとか。あと出てくる料理は全部美味しそう!!

著者が韓国の方で、欧米だけじゃなくアジアのことにも触れてくれる点も勉強になった。日本を含め、いろんな国々が実施してきた経済政策のことを知れる。

経済って、思ったよりずっと変数が多くて、占いみたいな学問なんだなあ…。どれをどう信じるかで、国の経済政策も変わってくるし、それが時代に合うかどうかという運の部分もかなりあるんだなと思った。国民生活の満足度は、経済に起因してダイレクトに変わってくるものなのに、すごい不思議だな……。

脱資本主義!って一つの考えに乗っかるんじゃなくて、いろんな考えを比較していいとこ取りできないもんなのかなあと思いました。▲CLOSE