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「ノーマル・ピープル」サリー・ルーニー著
読んでる。

淡々としている〜! どこまでもフラットだ…。でもコネルとマリアンの微妙な距離感が伝わってくるからさくさく読み進められる。おもしろい…。

原本だと現在進行形で書かれているらしい。いろんな表現方法があるんだなあ…。さらっとしてるので集中しないと地の文読み飛ばしてしまいがちで、混乱してよく戻ってる。でもメロドラマ的な展開じゃない三人称ならではのリアルな雰囲気が立ってくるし、日常の中にふっと詩のような一文が現れるのもいい。なるほどな〜。読み終わってからドラマ版みてみよう。
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『スミス都へ行く』(1939)
見た! 古典にありがちだけど、タイトルで損してるやつ〜!
想像以上にアツい映画だった…現代のアメリカや世界中で起こってる戦争のことを思うと、民主主義のこと色々思っちまうな…。

冒頭の導入でスミスを激推しし、そして最後までスミス推しの子供たちがlove、そしてスミスのこと助けてくれるヒロインの存在もlove。観客と作品を繋いでくれるというか、スミスを応援したくなる感じはヒロインを応援したくなるところからできていると思った。もちろんスミス役のジェームズ・スチュアートもいいし、敵役のペインさんもよかった…みんな好き…好きになれるっていうのがまず…すごいんだよな…。

あの帽子をこねるカットは『或る夜の出来事』を思い出すぜ…可愛すぎるぜ…。「見てられないの!」って去って行っちゃうシーンとか、ちょっとメロドラマっぽいかもしれないけど現代でも普通に共感できる。フランク・キャプラって恋愛をストーリーに組み込むのうますぎない? ちょっと笑えて泣けるヒューマンドラマの匙加減絶妙すぎる。だから今でもハリウッドはすぐ愛だのなんだのいうんだ!(主語でか)

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「かがみの孤城」辻村 深月 著
読了〜。なんとなくわかってたけどあんまり楽しいお話じゃないね…。私は刺さらなかった…。



映画化したときもNOT FOR MEの気配がしてスルーしたのですが、三人称多視点だよ!といわれて読んだ。うーん、多視点、だけど!! これは小説のトリック的なところがデカくない? 求めるものと違って、よくないタイミングで読んでしまった気がする。

読みやすくて丁寧な地の文だけど、そのぶん不登校児童の心理描写にきっついよ〜!となりつつ、なんとか読みました。でも、ラストも含めて、読んでよかったって思えなかった。子供時代にこれを読んだとて救われたかどうかはかなり微妙だと思う。主人公の孤独な気持ちはわかるけど、結局ファンタジーというか、この話を信じられないな…という気持ちになった。

たぶん、不登校児童たちの掘り下げをもっと見たかったんだよなあ…。読み終わった後、誰も好きになれずに終わってしまって、がっかりの「え〜」がでちゃった…。掘り下げと共感の重要性を身に染みて感じました。私はキャラクターに共感したいタイプの人間なので、話に意外な展開があるだけじゃダメなんだよな…欲張りだけど、そうなんだ…小説ってむずかしいね…。でも映画の方はもっと見る勇気出ないと思います…。

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『プロジェクト・へイル・メアリー』(2026)
みた 
予告は貼らないでおく。何も知らないで見た方がいい。ゴズリングが宇宙に行く。ただそれだけだ。私も何も知らずに座席に座ってた。でも、すご〜く楽しかった。以下ほんのりネタバレあるのでご注意ください。

私が行った映画館では、「光の点滅が激しいシーン注意」と貼り紙がしてあった。苦手な人は控えるか、明るい場所での配信視聴が推奨かも。もちろん映画館ならではの美しさでもあるけど、わりとしっかり喰らいます。う、うわ〜〜!!!



原作未読なので、映画版がどうとかいう話はできない…。でも小説的ストーリーテリングの巧妙さと、それをうまく映像化する脚本の技がきらきら光っている。原作未読でも煌めきを察知できるぐらい。ワンシーンずつ、後からじわじわ意味がわかるというか、ストーリーだけじゃなくて感情も、実はこう思ってたのか、みたいなのがちょうどよく染み込んでくる感じがある。しかもわかった時には次の話が進み始めているので、上映時間156分ずっと楽しかった。楽しかったという言葉を文字通りには鵜呑みにしないでほしいけど、本当に楽しんだ。

音楽のセンスが抜群に良い。わくわくするようなシーンが本当に多かった。ほんとに何も知らなかったので、ファーストシーンで「え!?」ってちょっと身構えたけど、序盤のお買い物シーンと「We・don't・know」で全てを察して安心した。これオデッセイのやつだ(映画偏差値)。あとで調べたけど、原作者さん&脚本家さんチームが同じなんですね。納得の愉快さと安心感がちゃんと存在しています。宇宙もの特有の息苦しくなるようなスリリングさの後にも、揺さぶられる繊細な気持ちの機微の隙間にも、この楽しさが待っている。ちゃんと、忘れた頃に思い出せる。この匙加減がとっても良い。このタッグにはもはや信頼感がある。

キャスティングも好きだったなあ…。ゴズリングはこういう役が本当に上手だね…。コミカルさと繊細さを併せ持つ男…。でも指揮官役の俳優さんもはちゃめちゃに良かった。『落下の解剖学』の人だよね…? ザンドラ・ヒュラー…。歌うシーンで泣いちゃったよ…。東ドイツでの生き様が想像できて…。『関心領域』こわそうで見れてないんだけどますます見るの勇気いる感じになってきた。見たさと怖さが両方ある。

あと初日夜だったせいもあるのか、客層が軒並み中年男性+シネフィルっぽい人々だったのもおもしろかった。フォロワーさんでも結構な人数が原作読んでる印象だったから、映画ももっと幅広い層が見るのかなあって思ってたけど…。スクリーン入った時、スターウォーズ始まる?って感じの雰囲気だった。SF玄人たち! そして予告で流れる『ディスクロージャー・デイ』。もうみんな初日に見る予定入れてると思う。逆に『落下の王国』は女性客がすごく多かったのをぼんやりと思い出したりした。こういう、自分以外のお客さんの様子がわかるのも、映画館の良さだよね。ああ映画館、良い良い良い。

余裕あったらまた見に行きたいな〜
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『リオの男』(1964)
タイトルだけは知っていて初見だった作品がプレミアムシネマでやっていました。ありがとうプレミアムシネマ。ジャン=リュック・ベルモンドは、思い返せばゴダールの映画でしか見たことなくて、さらっとしたカッコいいイメージが強かったけど……。か、かわい〜〜〜!!!!

お助けキッズが出てくるところも含めて、フランス版インディージョーンズみたいな話。年代的には、むしろこっちが元かな? テンポがよくて、主人公もヒロインも可愛くて、アクションは笑えて、オチの軽さも含めておもしろかった。
ヌーヴェルヴァーグの最中にこういう映画もあったんだ…(それはそう)…フランスらしい軽妙さが良い! 時には強引なレベルの勢いと軽さで、そこが笑える。がんばれアドリアン…!!

ストーリーや展開も面白いけど、ジャン=リュック・ベルモンドのキャラクター性の良さも堪能できる映画だ…。足めちゃくちゃ長いし服もいちいちおしゃれなのに気を抜くとすぐズタボロになって…ハオですね……。女子に振り回されて文句言いながらちっちゃい車の荷台に長い足折り畳んですわってるとこも…可愛すぎるだろう…。フィリップ・ド・ブロカとの作品は他にもたくさんあるみたいだし、そもそもこれが3部作らしいので、いろいろ見てみようかな。

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「考えの整頓」佐藤雅彦 著
読んだ。ピタゴラスイッチで有名な、佐藤さんのエッセイ。



言葉になっていない感覚を、無視せず受け止めて検証し、考え続けて言葉にする、っていう過程の本だと思った。「現象に言葉を与えること」って、難しいことだけど、できたら楽しいだろうなあ。

訓練のヒントや、日常にある面白さをきちんと見つけて面白がるための考え方が書いてあったように思う。まだ言葉になっていないことばかりだから、感覚的なことが多く、ふわっとしていて難しかった。でもこういう姿勢がアイデアの種になるんだろう。それはなんとなく自分ごととしてもわかる。

余談だけど、ユーフラテスって著者さんの研究室の卒業生がメンバーなんだ…しらなかった…。
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「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ 著
読んだ めっちゃ有名だけど読めてないシリーズ!



映画化もされてるし内容はぼんやり知ってたけど、思ってたよりずっとさわやかで愛しい印象を持った。文体の中には、怖さや悲しみというような、残酷さってあんまりないね。それが一周回って怖いのかも。映像作品では再現できない、小説ならではの味わいだったなあ…。

さすがというべきか、分厚いけどサラサラ読めて、結構一気に読んじゃったな。読み終わったあとトミーが好きで好きで仕方なくなってた。丁寧な地の文で、キャラクターそれぞれの性格が立っていて、長く三人の成長を見守ってきたからこそ愛しく、愛しかった分ラストは悲しい。三人は運命を受け入れてるように見えるけど、ほんとは…。そういう葛藤が丁寧に丁寧に積み上げた文章の中に立ち上がってくる。だからこそ、三人を最後まで見守りたくなる。ああ。

映画化ではアンドリュー・ガーフィールドがトミーをやってるみたいだけど、もう見れないと思った。別に彼が嫌いなわけじゃないけど、もう頭の中に理想のトミーできちゃったから…。先に小説読むとこういう弊害があるって思い知りました。トミーいいやつすぎる。

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『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023)

金ローで見た。もうTVで見れるんだ…!? 
私はティム・バートン版で育っているので、正直なところ予告見たときから「絶対解釈違いじゃん…」って思って映画館には行かなかったんだけど、見てみたらそんなに酷くなかった。これはこれで可愛くて良かったんじゃないでしょうか…より子供向けな優しい感じで…。



世間知らずで夢見るぽやぽやショコラティエのウォンカさんが、フランスの地で邪悪なチョコ屋さんや邪悪な旅館の女将の攻撃を受けつつ、ぽやぽやしたままチームワークで邪悪な人々を倒す話。このぽやぽや感がパディントンと同じ仕上がりになっており、ウンパルンパ(ヒュー・グラント)が出てきた時に「これは同じ世界線だ!!」と確信した。『パディントン』(2014)シリーズのポール・キング監督なんだね。

主人公が、ひとりぼっちで駅に捨てられ、紳士的な振る舞いで人間社会に馴染もうと奮闘するふわふわのクマだと見れるけど、子供をパートナーに選んで成人男性が行う行動としては見てられないところも結構あって、う〜んむずかしい!!とおもいました。悪い人じゃないのはわかるんだけどね! 無邪気かつ一心不乱で迷惑な大人という点は原作のウォンカさんと一緒だけど、勘が鈍いせいで子供を危険に晒してしまうところもあったりするので…。地味にストレスが強かったな…。

世界観とか映画の雰囲気は好きだった。とびきりおいしいチョコで全てを買収する邪悪なチョコ屋とか見てて面白かったし! チョコ欲しさに人を抹殺しようとする、倫理観終わってる警察署長もよかった。最初から氷水にウォンカの頭をぶち込んでたもんな…こんなことしたくないんだよ〜っていいながら…怖っ…! でもなんかかわいくておもしろい絶妙なニュアンス。イギリスジョークっぽいね。どんどん食べ続けて太っていっちゃうところとか、それを部下に冷ややかな目で見られてるのも良かったですね。

パディントンは好きだったので、ウォンカとその一味があんまり好きになれなかったのは残念だ…。ウォンカさんがクマだったら完璧だったのに、と思いつつ、それだとパディントンなんだよな…を行ったり来たりしている。チョコ職人として邪悪なチョコ屋や強欲な宿屋と戦うパディントンが見たくなっちゃったのかもしれない…。

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『A.I.』(2001)
内容をぼんやりしか覚えていなかったのでこの機に見直した。冒頭に温暖化の話や、制作チームのミーティングでの「人間の責任は?」というセリフがきちんとあったね。この辺りは忘れてたから、開始5分くらいでもうじーんとしてしまった。ちゃんと…している…。

デイビットが最初にモニカの部屋に来るシーンが面白かった。扉が開いた先にいるデイヴィットのシルエットが、逆光で宇宙人のように見えるところ。ここはかなり印象的で覚えていたけど、そのすぐあとのシーンもよかった。部屋に入ってきたデイヴィットが段差を確かめる動きをしたあと、「いい床だね」とモニカに話しかけるんだよね。この段差の確かめ方で、うわあロボットだ!!っていうのが一発でわからされるという…。二重に重ねてあったんだねえ…テクニカルだな…。

旅の果てで博士と出会った時のシーンも良かった。デイヴィットの成長を喜んだ博士が今までの旅の意義を説明してくれて、観客には答え合わせというかネタバラシのシーンになっているけど、聞かされているデイヴィットは全然嬉しくない。むしろ絶望的な事実を聞かされている、というシーン…。

会話が全然噛み合ってないのがいい。ちゃんと対話できるメンタルじゃないのがわかる。博士の言葉を無視して「僕は特別なのかと思った」、と遠い目をして椅子に座ってるデイヴィット。会話とか文脈をあえてぶった斬っていくこの感じ、上手く使えると強い意志の露出みたいな感じで効果的なんだなあと思いました。(のちに短編シナリオで使ったけど誰にも気づかれなかった。意外と違和感なく読めるんだ…)

新しい映画たくさん見るのもいいけど、昔見た好きな映画を改めて見直すっていうのも新しい発見があって嬉しくなる。好きを支えているもの、構築しているものがなんなのかわかる瞬間が、きっと嬉しいんだよね。

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『ボディガード』(1992)

プレミアムシネマでやってたから改めてちゃんと見た ちゃんとおもろい、な…!! 序盤から明かされる犯人の奇行が普通に怖くて、「これラブストーリーやない!スリラーや!!」とおもいました

エンダー!&ポスターのイメージが強くてラブ🫶の印象だった ちがうね いや、ちがくはないけど、ラブストーリーっていうよりは「仕事人間おじさんがトラウマを克服する話」だったね 侮ってすまなかった…という気持ちになった

劇中でがっつり『用心棒』見てたのもおもしろかったね…フランクは全然映画好きそうな感じしないのに、刀まで持ってるの、なんか急にオタクのムーブだ…! 椿三十郎に憧れてるとしたらボディーガードしてなくない?と思わないでもないけど、仕事熱心で自分を見せないキャラだから、そういうところが欧米の人にはサムライに重なってみえるのかな… なんとなく旧時代の男の雰囲気があるのもそういう意図的なところなのかな…などとおもった

フランクの実家の小型犬が、人を守る仕事を彼からちゃんと教わってるのが良すぎる 「誰彼構わず吠えるから大型犬は嫌い」みたいなセリフも好きだ 見張ってろって言われてちゃんとドアの前を守ってる犬、素晴らしすぎる お名前を伺ってもいいですか!? 犬が主人公の善人性のアトリビュートとして映画に出てくると手を叩いて喜んでしまう〜 序盤に猫を救うより、犬に生活を与えていることが匂わされてる主人公の方が圧倒に好きだ

主人公以外のキャラの描き方も好きだったな〜 プロデューサー?のサイがカードの血を拭ってポケットにしまうシーンとか、フランクと最初は対立してたボディガードのロイが、後半フランクをクビにしたサイにはっきり文句言って見せるところとか、脇役キャラの変化とか核とかがサラッと、でもちゃんと描いてあったのがめちゃくちゃよかった 手紙送ってた犯人も救急車のシーンにいたもんね…あのシーンだけで、傷つける気持ちがなかったのわかるもんね…なんかすごい丁寧だなあと思った…この細やかさが好きだな〜とおもいました

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