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「パズルと天気」伊坂幸太郎 著

読了〜。短編集。よかった〜。さらっと読めるし心がじんわりなる。とくに「透明ポーラーベア」が好きだった。姉の恋人を見る弟の目線って…想像したこともなかったな…。伊坂幸太郎さんのお話は、ミステリーよりも青春ぽいやつの方が好きかも。

#感想 #本
『サンキュー、チャック』(2024)みてきた
好きな映画だった…でも一応ミステリーになっているっぽいので、予告とか見ない方が良さそう… 。事前情報なしで映画館に行こう。感動できる方のスティーブン・キングだと思っておけばいいね…!!

ありとあらゆることが絶妙なバランスでなりたっていてよかった。最近、数年ぶりにダンス再開した復帰勢としては、胸にグッとくるダンスシーンもたくさんあって、最後のシーンの余韻もここちよかった…。

見終わった後に自然と心が物語のはじまりに戻れる。最初はちょっと不気味な感じもあって怖いかもしれないけど…見終わったらこれもチャックが経験した不安、怖さなのかもしれないと思える…。一見複雑だけど、優しく循環しているような感じでよかった。

好きな子供映画の一つに入れようかな…。子供映画でいいよね…? 人生映画っていうか…。
チャックは一見すると悲劇的な人生だけど、でも自分では悲しい人生だったって思ってないし、作品もそういうふうには描いてないよね…。大きな事件はないし、不思議なアイテムが出てくるけど劇的に作用するわけでもない…。素敵な音楽にリードされるように、不安や恐怖を乗り越えながら進んでいく……。そして振り返って、人生って美しいなって自分に言ってあげるっていう…。大人になるってそういうことなのかもしれないですね…。しみじみといい作品でした…。

予告

#感想 #映画
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フェリーニの『道』(1954)みた 
アマプラにきてる、し、5/10からは2週間限定配信 でyoutubeでも見れるよ。

みんな様子がおかしくて(特にジェルソミーナ)こわいよ〜っておもってたけど、見終わって今思うと、これってネオレアリズモの系譜のやつなのか? だから貧しさとか…現実に生きる人々とか…戦後のリアルみたいな…でも小石の話で喜んでるジェルソミーナの様子を見ているとなんかおとぎ話めいているような気配もある…。この綱渡りの人は現実の人間なんですか…? ザンパノいじめっぷりが常軌を逸してない…? ザンパノと過去になにがあったんだ…。

ザンパノの乱暴さや綱渡りの人の極端さを見せつけられると拒否反応が出そうになりつつ、でも同じキャラクターの中に存在している「共感できる部分」にすっと自然にフォーカスが当たっていく感じが、この映画のすごさだなあ…と思いました。
劇的なストーリーではないけど、むしろそれがちゃんと人間の話になっていることの面白さを味わえるし、事件的ストーリーではなく、情報モンタージュというか、そういう気配の運び方だったと感じる。もちろん演技の良さもあるんだろうな…。

フェリーニってなんとなくロマンティックというか、詩的なイメージがあって、ネオレアリズモはもっとハードなイメージがあったんだけど、見たところちょうど中間ぐらいの感じなのかな…。当然だけどハリウッドとは違う良さがあり、おしゃれだった。ぼんやりだけど、黒澤映画にも似てない? ファーストシーンとか…。同年代だからかな…。

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「猫でござる」柏田道夫 著

読みました🐈 脚本家さんが書く小説って、いわゆる小説家さんのリズムとは違っていろんな工夫が見てとれて面白いね…。本当はおんなじ作者さんの「しぐれ茶漬 」を読みたかったんだけど、表紙の猫のかわいさと滲み出るライトさに惹かれてついつい先に読んじゃった。頭空っぽにして読めるところ、やさしいし嬉しい…。

あらすじの、「お江戸の猫は知っている。生きる喜び、生きる悲しみ、さだめの苛酷さ、この世の情け。」が良すぎて読む前からはしゃいだ。口上だ…風情がある…。

#感想 #本
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「ノーマル・ピープル」サリー・ルーニー著
読んでる。

淡々としている〜! どこまでもフラットだ…。でもコネルとマリアンの微妙な距離感が伝わってくるからさくさく読み進められる。おもしろい…。

原本だと現在進行形で書かれているらしい。いろんな表現方法があるんだなあ…。さらっとしてるので集中しないと地の文読み飛ばしてしまいがちで、混乱してよく戻ってる。でもメロドラマ的な展開じゃない三人称ならではのリアルな雰囲気が立ってくるし、日常の中にふっと詩のような一文が現れるのもいい。なるほどな〜。読み終わってからドラマ版みてみよう。
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『スミス都へ行く』(1939)
見た! 古典にありがちだけど、タイトルで損してるやつ〜!
想像以上にアツい映画だった…現代のアメリカや世界中で起こってる戦争のことを思うと、民主主義のこと色々思っちまうな…。

冒頭の導入でスミスを激推しし、そして最後までスミス推しの子供たちがlove、そしてスミスのこと助けてくれるヒロインの存在もlove。観客と作品を繋いでくれるというか、スミスを応援したくなる感じはヒロインを応援したくなるところからできていると思った。もちろんスミス役のジェームズ・スチュアートもいいし、敵役のペインさんもよかった…みんな好き…好きになれるっていうのがまず…すごいんだよな…。

あの帽子をこねるカットは『或る夜の出来事』を思い出すぜ…可愛すぎるぜ…。「見てられないの!」って去って行っちゃうシーンとか、ちょっとメロドラマっぽいかもしれないけど現代でも普通に共感できる。フランク・キャプラって恋愛をストーリーに組み込むのうますぎない? ちょっと笑えて泣けるヒューマンドラマの匙加減絶妙すぎる。だから今でもハリウッドはすぐ愛だのなんだのいうんだ!(主語でか)

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「かがみの孤城」辻村 深月 著
読了〜。なんとなくわかってたけどあんまり楽しいお話じゃないね…。私は刺さらなかった…。

映画化したときもNOT FOR MEの気配がしてスルーしたのですが、三人称多視点だよ!といわれて読んだ。うーん、多視点、だけど!! これは小説のトリック的なところがデカくない? 求めるものと違って、よくないタイミングで読んでしまった気がする。

読みやすくて丁寧な地の文だけど、そのぶん不登校児童の心理描写にきっついよ〜!となりつつ、なんとか読みました。でも、ラストも含めて、読んでよかったって思えなかった。子供時代にこれを読んだとて救われたかどうかはかなり微妙だと思う。主人公の孤独な気持ちはわかるけど、結局ファンタジーというか、この話を信じられないな…という気持ちになった。

たぶん、不登校児童たちの掘り下げをもっと見たかったんだよなあ…。読み終わった後、誰も好きになれずに終わってしまって、がっかりの「え〜」がでちゃった…。掘り下げと共感の重要性を身に染みて感じました。私はキャラクターに共感したいタイプの人間なので、話に意外な展開があるだけじゃダメなんだよな…欲張りだけど、そうなんだ…小説ってむずかしいね…。でも映画の方はもっと見る勇気出ないと思います…。

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『プロジェクト・へイル・メアリー』(2026)
みた 
予告は貼らないでおく。何も知らないで見た方がいい。ゴズリングが宇宙に行く。ただそれだけだ。私も何も知らずに座席に座ってた。でも、すご〜く楽しかった。以下ほんのりネタバレあるのでご注意ください。

私が行った映画館では、「光の点滅が激しいシーン注意」と貼り紙がしてあった。苦手な人は控えるか、明るい場所での配信視聴が推奨かも。もちろん映画館ならではの美しさでもあるけど、わりとしっかり喰らいます。う、うわ〜〜!!!



原作未読なので、映画版がどうとかいう話はできない…。でも小説的ストーリーテリングの巧妙さと、それをうまく映像化する脚本の技がきらきら光っている。原作未読でも煌めきを察知できるぐらい。ワンシーンずつ、後からじわじわ意味がわかるというか、ストーリーだけじゃなくて感情も、実はこう思ってたのか、みたいなのがちょうどよく染み込んでくる感じがある。しかもわかった時には次の話が進み始めているので、上映時間156分ずっと楽しかった。楽しかったという言葉を文字通りには鵜呑みにしないでほしいけど、本当に楽しんだ。

音楽のセンスが抜群に良い。わくわくするようなシーンが本当に多かった。ほんとに何も知らなかったので、ファーストシーンで「え!?」ってちょっと身構えたけど、序盤のお買い物シーンと「We・don't・know」で全てを察して安心した。これオデッセイのやつだ(映画偏差値)。あとで調べたけど、原作者さん&脚本家さんチームが同じなんですね。納得の愉快さと安心感がちゃんと存在しています。宇宙もの特有の息苦しくなるようなスリリングさの後にも、揺さぶられる繊細な気持ちの機微の隙間にも、この楽しさが待っている。ちゃんと、忘れた頃に思い出せる。この匙加減がとっても良い。このタッグにはもはや信頼感がある。

キャスティングも好きだったなあ…。ゴズリングはこういう役が本当に上手だね…。コミカルさと繊細さを併せ持つ男…。でも指揮官役の俳優さんもはちゃめちゃに良かった。『落下の解剖学』の人だよね…? ザンドラ・ヒュラー…。歌うシーンで泣いちゃったよ…。東ドイツでの生き様が想像できて…。『関心領域』こわそうで見れてないんだけどますます見るの勇気いる感じになってきた。見たさと怖さが両方ある。

あと初日夜だったせいもあるのか、客層が軒並み中年男性+シネフィルっぽい人々だったのもおもしろかった。フォロワーさんでも結構な人数が原作読んでる印象だったから、映画ももっと幅広い層が見るのかなあって思ってたけど…。スクリーン入った時、スターウォーズ始まる?って感じの雰囲気だった。SF玄人たち! そして予告で流れる『ディスクロージャー・デイ』。もうみんな初日に見る予定入れてると思う。逆に『落下の王国』は女性客がすごく多かったのをぼんやりと思い出したりした。こういう、自分以外のお客さんの様子がわかるのも、映画館の良さだよね。ああ映画館、良い良い良い。

余裕あったらまた見に行きたいな〜
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『リオの男』(1964)
タイトルだけは知っていて初見だった作品がプレミアムシネマでやっていました。ありがとうプレミアムシネマ。ジャン=リュック・ベルモンドは、思い返せばゴダールの映画でしか見たことなくて、さらっとしたカッコいいイメージが強かったけど……。か、かわい〜〜〜!!!!

お助けキッズが出てくるところも含めて、フランス版インディージョーンズみたいな話。年代的には、むしろこっちが元かな? テンポがよくて、主人公もヒロインも可愛くて、アクションは笑えて、オチの軽さも含めておもしろかった。
ヌーヴェルヴァーグの最中にこういう映画もあったんだ…(それはそう)…フランスらしい軽妙さが良い! 時には強引なレベルの勢いと軽さで、そこが笑える。がんばれアドリアン…!!

ストーリーや展開も面白いけど、ジャン=リュック・ベルモンドのキャラクター性の良さも堪能できる映画だ…。足めちゃくちゃ長いし服もいちいちおしゃれなのに気を抜くとすぐズタボロになって…ハオですね……。女子に振り回されて文句言いながらちっちゃい車の荷台に長い足折り畳んですわってるとこも…可愛すぎるだろう…。フィリップ・ド・ブロカとの作品は他にもたくさんあるみたいだし、そもそもこれが3部作らしいので、いろいろ見てみようかな。

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「考えの整頓」佐藤雅彦 著
読んだ。ピタゴラスイッチで有名な、佐藤さんのエッセイ。



言葉になっていない感覚を、無視せず受け止めて検証し、考え続けて言葉にする、っていう過程の本だと思った。「現象に言葉を与えること」って、難しいことだけど、できたら楽しいだろうなあ。

訓練のヒントや、日常にある面白さをきちんと見つけて面白がるための考え方が書いてあったように思う。まだ言葉になっていないことばかりだから、感覚的なことが多く、ふわっとしていて難しかった。でもこういう姿勢がアイデアの種になるんだろう。それはなんとなく自分ごととしてもわかる。

余談だけど、ユーフラテスって著者さんの研究室の卒業生がメンバーなんだ…しらなかった…。
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