『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』 (2026)
見た グローグーかわいい 平和な話でよかった…



ひさびさに金のかかったアトラクション映画!!って感じでよかった 音楽の圧がすごい ここってダンスフロア? グローグーは赤ちゃんなのに全然泣いてなくて、バブバブ言ってるだけで多分中身は赤ちゃんではない マンドーはパパ

スターウォーズのいいところって幅のあるゆるさがあるところなんだよな この遊びの部分でいろいろ巻き起こるというか…、今回はゆるめの方だった

とてもディズニー(シットコムの部分)を感じた ゲラゲラ笑ってやりすぎだって!と心配になってグローグーでハァァン(かわいさため息)となる劇場だった これがアメリカのエンタメだ 脳みそはいらねぇんだ!

ローグワンはガチシリアス推進力100%の一方通行最強ドラマだったけど、グローグーはドラマ自体はそんなに特殊なものでもなくて、マンドー&グローグーの日常回というか円環の話だった気がする
見た目が赤ちゃんだからある程度の安心感があった方が見れるもんね…

どんなにヤバい状況でもぬら〜っと立ち上がってくるマンドーの背中に武士道を感じる…笑 し、ずっと甲冑きてるせいか表情よりポーズの演技が多かったのも良かった

池の中からグローグーとメカニックたちを掬い上げるシーンとか水中だったもんな…人と人だったら水の上から見るシーンが多い気がするけど…ぐわっときておもちゃみてえに乱暴に小さい命をかき集めてく腕、かなり萌えだったな…

Disney+はいってドラマも見るか…

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諸君はネオペット を知っているか!?(またこれ)
2000年代に流行っていたブラウザゲームで、バーチャルペットのお世話をしたり、ゲームで通貨を稼いだり、アイテムや、専用のボードで使えるアバターを集めたりして遊ぶことができる、とても楽しくて果てのない世界です。実は私が擬人化創作の沼にハマったきっかけでもある!

2008年に日本語のサポートが終了してから、日本人ユーザーの数が減って、その勢いは下火になっていました。当時は今みたいに翻訳もなかったし、英語がわかんないと辛かったんだよね。私もそのあとリヴリーにハマって、たまに思い出しては懐かしむけど、パスワードがわからない…。といった悲しい状況で、しばらくネオペットたちの存在を忘れ果てて生きていました。

そのアカウントが10数年ぶりに復活した話をします。



きっかけは「悪夢のぶよぶよゼリー」
「悪夢のぶよぶよゼリー」というのは、ネオペットで遊べるゲームの名前です。私はこれが大好き。独特の操作感と難易度の高さで、やればやるほどクセになる中毒性を持っています。ある日家族とむかしばなしをしていた時にネオペットの話題になり、そして必然的にこの狂った素晴らしいゲームも話題に上りました。やりたすぎて、その日のうちに検索し、まだネオペットがサービスを提供し続けていることを確認し、27周年という脅威の息長さに慄き、歓喜し、すぐにアカウントを新規で作りました。

ひさびさの「悪夢のぶよぶよゼリー」で脳内物質どぱどぱのドパガキになったことはいうまでもないでしょう。どんなゲームか字面で判断できないって? でもこの通りのゲームだよ。

ゲームの面白さに一通り脳をバグらせたあと、ネオピアというこの世界が全部ブラウザでできていることに感動を覚えました。気付いたのです。ブラウザならよお、翻訳をかけられるじゃねえかよ!! というわけで拡張機能で片っ端から翻訳します。おお。わかる!わかるぞ!新イベントのことも、新しいペットのことも、ニュース記事も!実にエレガント。日本語サポートの廃止がなんだと言わんばかりの技術の革新です。あと翻訳された単語とか、懐かしすぎて涙出てきた。

ここまでくると、私の欲望は止まりません。昔のアカウントを取り戻したいという衝動に駆られました。輝かしいゲームスコア、時間をかけて集めた秘密のアバター、そしてレアペットたち…特にかわいいヒッシーとクエッツァルたち!(何を言っているかわからないかもしれません。リヴリーでいうところのクラシックにおける限定種と、ミニリヴの話です)

どうにかアカウントを取り戻せないか…ネオペットのあちこちを探したところ、ヘルプページにそれらしきことが書いてありました。「アカウントの復旧リクエストについて」みたいなことが。全部英語なので詳しくはよくわかりません。でも翻訳があるので大丈夫でしょう。とりあえず押してみます。

そして同時に、同じ単語をGoogleの検索窓にも入れました。そうすると、引っかかってきたのです。先発隊の忘備録が…!!


素晴らしい叡智のプール、reddit
redditにさあ、「neopetのold accountを取り戻した」ってスレがい〜っぱい立ってたんだよッ!!(興奮で口調が荒くなっております)

redditはご存知の通り海外版の2chみたいなものです。googleがGeminiによる検索結果をページ上部に表示すると決めてから、ふいに検索結果やそのソースとして現れる頻度が高くなりました。これはredditがAIにデータを提供することに合意してgoogleと提携したかららしいのですが…。
とにかく、怪しげなこの見た目のサイトは、その実とっても治安がいいです。泥試合のような、邪悪で質の悪いコンテンツが多くなってしまったいまのXやyoutubeよりはずっと、はるかに治安がいい。

少し前から、Skyがきっかけでゲームを遊んでる海外ユーザーとの交流が増えてきて、「redditに情報がたくさんあるぞ」と教えてもらったので、たまにsky以外でも海外ユーザーのゲームのリアクションを見に行っていました。P5の鴨志田の嫌われっぷりとか。言語違っても結構楽しいんだよ。

redditには全てがある。よく見たら、neopetのサブレ(ざっくりいうとmixi2のコミュニティみたいなやつ)もあった。泣く……。
そこにあったのが、「20年前に作ったアカウントで、パスワードもメールアドレスも忘れたけど、IDさえわかってれば取り戻せた」という内容の投稿でした。
やるしかない。


つかうぜ、AIを
結論から言うと、chatGPTに相談した。ヘルプページからはticket(お問い合わせのメール)を送らないといけなさそうだったので、日本語を打って、それを英文で出力させました。私は心配性なので(chatGPTを信用していないので)さらにその文章をGoogle翻訳にかけて、間違ってないか確認してから送りました。

送った内容はざっくりこう。昔作ったアカウントを取り戻したいが、パスワードがわからないこと。復旧用メールアドレスに使用していたものもわからないこと。そしておそらくそのメールは古すぎてアクセスできないこと。どんな情報があればパスワードをリセットしてもらえるのか? そのほか、アカウント所有者にしか知り得ない情報。

1通目を送ったあと、時差もあるだろうし、まあ何日か放っておかれるかもな、と思いました。でも返事はすぐにきた。ものの10分くらいだった…。


ネオペットチームは仕事が早い
返事にはスタッフの個人名が入っていました。たまたまこの人がしごできのスタッフだったのかもしれない…きっとそうだと思います。redditには「催促しないとダメなスタッフもいるよ」とあったので…ありがとう…。

彼女は挨拶を述べつつ、「以下の情報が確認できないと、あなたのアカウントであることを特定できない」といくつか条件を送ってくれていた。
有料アイテムの購入履歴、フレンドの名前、使用していたと思われるメールアドレス全て。
そのほかにもいくつかあったが、ほぼ何も答えられない。当たり前だろ。もう20年弱が経っているんだぞ。何にも覚えてないよ。やっぱりだめかもしれん、とみるみる弱気になってゆく繊細な心。

またchatGPTに相談してみると、AIはこう言いました。「ネオペットスタッフは、オールドアカウントの返還にかなり寛容的です。あなたのような状態から、成功している人が何人もいます。あきらめないで!」

私は過去のメール履歴から、使用していたかもしれないメールアドレスを集めてきて、スタッフに送った。全てがフリーメールで、いずれももうアクセスはできない。でも確かに使っていたアドレスだ。これでネオペットに登録してたかはわからないけど。ついでに、彼女が指定してきた以外の情報も送った。お願いですから遊ばせてください…。そう書いて、AIに翻訳させて、送信した。

2時間くらい経って、返事が来た。

「以下のURLを確認してください。このリンクからパスワードをリセットできます」

え!!ほんとに?!簡単すぎィ!!!と、つい口から溢れた。なんだったんだ、この20年弱の時間は…。いや、ちがう、とそこで思い直します。AIだ。言語の壁は高い。しかしその壁を越えても遊びたいゲームがあるし、その壁を越えさせてくれる技術が今の時代にはある。
そしてこんなにも手早く対応してくれるネオペットチームにも感謝した。うれしい。またフロットサム改造薬の入手を目標にできるんだ! ヒッシーにどんなペンキ塗るか考える楽しみができたんだ!! 嬉しい!!!

私はすぐ、仕事をしてくれたスタッフに感謝のメールを送りました。彼女はわざわざ、それにも返事をくれました。「喜んでいただけてよかった、よいネオピアライフを!」と。泣ける!!!!!!!!!


ネオフレンドたち帰ってきてもいいよ!
無事パスワードをリセットして、懐かしのネオペットたちに再会すると、プロフィールのプレイ歴は20年になっていました。こわっ。ゲームで見たことない数字すぎる。
ペットたちにご飯をたらふく食べさせ、ゲームで遊び、アバターを集めてニコニコしている。そしてredditでフードクラブの攻略情報を得て、ギャンブルで遊んでるってわけ。void withinのplot pointでもらったアイテムは、quick stockのラジオボタンを押し間違えて全部消しちゃった。へへ。でもいいんだ。失敗さえもなんか楽しい。何を言っているかわからないかもしれませんが、とにかくネオピア生活を楽しんでいます。

もしオールドアカウントを持っているユーザーがいれば、パスワードを忘れたり、メールアドレスが機能しなくなったりしている場合でも、あきらめずに試してみて欲しいです。
ネオペットは楽しいよ。



しかし、今日まで続いているのがほんとに奇跡だ。27年だよ…ポケモン並みだ。奇跡っていうか、スタッフたちの並々ならぬ努力のおかげなんだろうな…。本国アメリカではリアルグッズ展開も多いし、NYにポップアップストアもあるらしい。

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これはロイヤルミーピットのぬいぐるみ。いいなあ。よすぎる。ほしい…。
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生誕100年 森英恵 ヴァイタル・タイプ
国立新美術館でやってたので行きました

お洋服のデザインはやっぱりどれもかわいいし素敵だった。ボリュームたっぷりで大満足…。

映画衣装のコーナーも興味深かったし、ドレス以外にもファッション通信とか、森ビルの設計図とかの展示もあって面白かった。TV番組もあったんだね! メディアへの意識がめちゃくちゃ高くてすごい…。製品の露出っていうよりは、どんな回路を通ってもファッションへの愛や楽しさを伝えたい、みたいな気持ちを感じてじ〜んとした。ヴァイタルタイプの名前からもニュアンスを感じ取れる通り、森英恵さんってものすごく精力的で活動的な人だったんだなあ…。戦後の人って、ほんとすごい…。

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#レイアウト
ミニチュアリヴリーコンビニ
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ギリギリに回したら木が出たので青と白ベースでレイアウトしました
ヤグラベッド!奮発して買ってやったぜ!!
6月からは、脚本を書く時間が増える予定。いままでやってた合評会(読む練習)と、執筆会(短時間で書き切る練習)に加えて、書くための時間やリズムを作る練習のために、新たなコミュニティに参加する。大丈夫かなあの不安が8割、嫌だけど頑張るか…の気持ちが2割。

そういう未来への不安もあって、さいきん、創作に向き合おうとすると、1回他のこともやろうよ、とでもいうみたいに体が運動したがるようになった。今まで運動なんて好きじゃなかったのに。ダンスの他にも、最近は2週に1回くらいは山に登っている。

むかし山登りで気持ち悪くなった経験もあって、登山は全く好きじゃなかった。でも改めてやってみると、自分は登る体力がないわけじゃなくて、ただ標高差が苦手な部類みたい。登り始めさえゆっくり動けば、体が慣れて、そんなにしんどくないってことがわかってきた。頂上付近が一番元気まである。一番しんどいのは、下りの中盤。疲れて、お腹も空いているのに、登りよりも注意力が必要。雑に足を下ろすと、怪我しそうになる。だからとっておきのおやつをここで食べて、やる気を補充する。

学生時代、登山部の子に「なんで山なんか登るの?」と聞いたことがある。彼女は「山があるから」みたいなことを言っていて、わけわかんねーなと思った。山登りは苦しくてしんどい、と彼女はいう。楽しいから登るわけじゃない。
楽しくないのになんでやるの?とあの時の自分は思った。今の自分が、なんでだろう、と答える。無理やり探すなら、「できなかったことができた」という実感を得るのが嬉しいからだと思う。言葉にするとふつうのことだ。でも、たぶん達成感とは少し違う。これは、ああ、わたし、できるんだ、っていう安堵だ。できたんだ、っていう、あったかくてじんわりするような喜び。普通じゃない。今までの自分と少しだけ違う自分になれたことが、こんなふうに嬉しい。疲れ果てた体に満ちる、あの気持ちを味わうために、山に登る。

私は登山が嫌いだった。登り方がわからなくて、みんなのペースに合わせなきゃと思って必死に登って、具合が悪くなって、迷惑かけたくなくて言い出せなくて、結局気づかれて、優しくされて、惨めになって、みんなは平気そうなのに、できない自分が恥ずかしくて、嫌になって、悲しかったから。
登り方がわかって、自分のペースで登ればいいとか、おやつはここで食べたらいいとか、自分で自分の苦しみを対処できるようになると、「登山は嫌い」と思う気持ちはずいぶん減った。「夏になる前の涼しい頃の初心者用の山に、自分のペースでなら登れる」になった。

創作の、「書けない」「嫌だ」っていうきもちも変えたい。不安のあまり、ついつい、書けないならやめろとか、そんなのやってるのは無駄とか、思ってしまいそうになるけど、今の自分の中にちゃんとあるできる部分を引っ張ってきたい。「誰かと一緒に集中すれば、10分シナリオは書ける」とか、「読みながら作者の意図を想像できる」とか。
できないわけじゃなくて、「条件付きで」ならできる。だから、ちょっとずつ登って、苦しくなったら降りよう。また登りだすときに、こうしたらいいかもって少しずつ対処して、そうしながら自分のペースで頂上をめざそう。

8月は、二度と登らないと泣きながら思った富士山にもう一度登ることになった。大丈夫かなあの不安が8割、嫌だけど頑張るか…の気持ちが2割…。でも、できたら嬉しいな、の気持ちがあるから、登山も創作も、のんびりやる。
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いない間に絵文字ありがとうございました!
山登りで見かけた子供たちの話も、あとで書いておきたいな〜。
#レイアウト
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きょうはシシーちゃんの5歳の誕生日!
おめでとうシシー💐
夜明け前の薄明かりの中のお花畑をイメージしました

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「パズルと天気」伊坂幸太郎 著

読了〜。短編集。よかった〜。さらっと読めるし心がじんわりなる。とくに「透明ポーラーベア」が好きだった。姉の恋人を見る弟の目線って…想像したこともなかったな…。伊坂幸太郎さんのお話は、ミステリーよりも青春ぽいやつの方が好きかも。

#感想 #本
『サンキュー、チャック』(2024)みてきた
好きな映画だった…でも一応ミステリーになっているっぽいので、予告とか見ない方が良さそう… 。事前情報なしで映画館に行こう。感動できる方のスティーブン・キングだと思っておけばいいね…!!

ありとあらゆることが絶妙なバランスでなりたっていてよかった。最近、数年ぶりにダンス再開した復帰勢としては、胸にグッとくるダンスシーンもたくさんあって、最後のシーンの余韻もここちよかった…。

見終わった後に自然と心が物語のはじまりに戻れる。最初はちょっと不気味な感じもあって怖いかもしれないけど…見終わったらこれもチャックが経験した不安、怖さなのかもしれないと思える…。一見複雑だけど、優しく循環しているような感じでよかった。

好きな子供映画の一つに入れようかな…。子供映画でいいよね…? 人生映画っていうか…。
チャックは一見すると悲劇的な人生だけど、でも自分では悲しい人生だったって思ってないし、作品もそういうふうには描いてないよね…。大きな事件はないし、不思議なアイテムが出てくるけど劇的に作用するわけでもない…。素敵な音楽にリードされるように、不安や恐怖を乗り越えながら進んでいく……。そして振り返って、人生って美しいなって自分に言ってあげるっていう…。大人になるってそういうことなのかもしれないですね…。しみじみといい作品でした…。

予告

#感想 #映画
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筑波山に登ったよ⛰️

筑波山は、私が体力ゼロで初めて富士山に挑むことになった時、練習で登らされた最初の山…! あのときはわけもわからず登り始め、チームについていくのに必死で、自分のペースで歩くことも優先できなくて、展望台に着くなり吐いたという苦い記憶があります。

改めて富士山にリベンジすることになったので、定石通り、練習しに行きました。でも今回はのんびりペースを守って登って、無事に山頂まで元気に行けたよ✌️

(この記事は、407のあとに書かれて、しれっと追加されました)



人が多い!
さすが有名な筑波山。上からも下からも人が途切れることのない賑やかな登山道。行楽シーズンだったこともあってか、お子さん連れの家族がとても多かったです。ちいさなリュックを自ら背負っている子もいてすごかった。

通り過ぎるたびにきちんと挨拶してくれて、そのたびにこちらもちょっと元気が出る。もちろん家族連れに限らず、ベテランぽい人から、ゲームキャラのぬいぐるみをリュックにぶら下げてるお兄さんたちまで、いろんな人が挨拶してくれる。こんにちは、おつかれさま、がんばって。山の人たちはやさしい。しんどいのを知っているからね。


ゆっくり行こう
少し蒸し暑かったし、緊張もしていたけど、登り始めの胸のドキドキは、ゆっくり足を動かしているうちになくなった。ああ、これを無視して登ったなあ。昔の記憶が蘇って、ちょっと指先が冷えるような感覚になってくる。あのとき私は、怖さとか、緊張とか、動悸や息切れも、全部振り切ろうとしたんだよなあ。

実は私が筑波山に初めて登ったのは、新卒で入った会社の新入社員研修の一環だった。参加は任意だったけど、会社から弱いやつと思われたくなくて、人事の人をがっかりさせたくなくて、私は恐怖から「参加します」と返事した。そして登っている間も、同期から置いていかれたくなくて、みんなについて行きたくて、怖くて怖くて必死に登った。

今はちがう。そんなに無理しなくたってよかったんだよな、って思える。山は無理して登るものじゃない。誰かと競争することでもない。そういうふうに教えてくれる人が昔の私にいたらよかったけど、でもいても当時の私は聞かなかったかもしれないな。今は自分が自分に言ってあげられる。自分も聞く耳を持てる。その点は、あの日から成長したと言えると思う。

今回の同行者2人は私と同じく登山初心者だった。でも、ゆっくり歩く私より全然余裕そう。今の私なら、どんどん登っていこうとする2人にあえて強く言える。「最初はゆっくりすぎるくらいがちょうどいいの!」


877mを侮るな
筑波山は百名山の中で一番低い山だけど、私たちが選んだ御幸ヶ原コースには大きな石もごろごろあって、なかなかワイルドな山道。同行者たちはあっという間に疲弊して、「こんなんだと思ってなかった」と、水をガブガブ飲み、「あとどれくらい?」「半分くらいは来た?」と口々に呟く。私は記憶が曖昧なまま地図を見る。こんなだったっけ、こんなだったかも? もう覚えてないよ。最後にたくさん階段があった気がする。すごい長い階段を上り切って、景色が開けるんだよ。
その記憶だけは正しい自信があった。階段の一歩一歩をすがるような気持ちで登って、最後の一段を上がって広い空を見た時に、緊張が緩んで吐いたのだから…。

ところで筑波山は、ロープウェイでも登れる。頂上付近の駅のまわりにはご飯を食べられる場所もある。やっとの思いで辿り着いて、景色を拝もうと顔を上げたら、ものすごい人の数で若干引いた。登る体力に自信がない人はロープウェイを使っている。それも一つの選択。あと犬もいた。ロープウェイで来たのだろう。疲れている時に見る犬、めちゃかわいくてうれしい。

無事に辿り着けたことを喜んで、3人でうどんを食べた。最悪の気分だった前回と違って、今回はおいしいものも食べられる。その余裕が嬉しかった。嫌な記憶を塗り替えた。自分の力で…。そう思うとほっとして力が抜ける。しかし、実のところ、筑波山の山頂はもう少し上にある。


怪我人と見学者
お腹を満たして、さあもうひと頑張り、となったところで、同行者が小さな段差に躓いて転んでしまった。膝を擦りむいて血が滲んでいる。長ズボンを履いていたけど、地面がコンクリートだったので削れてしまったらしい。岩場で倒れなくてよかったよ…と慰めながら、ティッシュで押さえて、絆創膏を貼った。怪我人は、転んで膝を擦りむくなんて子供のとき以来らしく、ショックを受けて動揺していた。その姿が、その昔、吐いて優しくされて余計惨めな気持ちになった自分と重なる。かわいそうに…。

手当てが済み、立ちあがろうとした時、隣に小さな女の子が立っているのに気がついた。小屋の脇の、すこしひらけた場所だったので、他の子と近くで遊んでいたのだろう。そこに大人が喚いて転がったのを目撃し、何事だろうと近くまで見に来たらしい。何にも言わず、固唾を飲んで、転んだ大人の膝を凝視していた。その目のあまりのまんまるさに、深刻なムードも忘れてちょっと吹き出しそうになる。
そのひと、どうしたの?大丈夫?と思ったけど、大人相手には咄嗟に言えなかったのかもしれない。それか、言おうとしたけど、大人が転んで痛がり、血を流す姿を見てショックだったのかもしれない。とにかくその子は怪我人が気になって気になって、吸い寄せられてきちゃったのだ。

「見ちゃダメ!」と声がして、姉らしき子が走ってくる。そして妹の手を乱暴に掴んで、引っ張った。引っ張られた子がよろける。しかしそのつぶらな瞳は、いまだ膝の絆創膏に釘付けだ。なぜかこちらが慌ててしまって、説明のように呟いた。「心配してくれたんだよね、ありがとう、もう大丈夫だよ。ちゃんと手当したからね。じゃあ、立てる?」そう言って、まだ座ったままの怪我人をすがるような気持ちで見る。子供たちもおそらく彼女を見た。「ううん」と、まだ動揺している彼女はそう言った。「まだ手が痛いから無理」。そのあとも、しばらく3人で怪我人を見守った。


がんばったご褒美!
筑波山の山頂は二つある。男体山と女体山、それぞれの山頂だ。怪我人が発生したので、あともう少しだけ頑張って、近い方の女体山に登り、帰りはロープウェイで下ることにした。初回にしては十分頑張った。本番は富士山で、今回はその練習だから、別に完璧な軍行でなくたっていい。

女体山の山頂には、神社がある。その裏手に岩が迫り出していて、そこに山頂の看板も立っている。岩の上に立ってみると、景色が最高だった。太陽に照らされ、鏡のように光を反射する水田が一面に広がっていた。

前にも見たことがある、と思った。当時の私は吐きながら、それでもみんなに置いていかれまいと、山頂まで這い上がったのだろう。忘れてた。ロープウェイの駅までだと思ってた。でも、今回の方が、前来たときよりずっと綺麗だ、と思った。
楽しく登れたのは、仲間たちのおかげだ。そしてあのときのリベンジをするか、と決意した過去の私のおかげ。来てよかった、と思った。

さて、ロープウェイには最終便の時間というものがある。大抵16:30とか、17:00くらい。いつまでものんびりしてはいられない。登りより時間はかからないとは言え、下りは登り以上に足を置く場所に神経を使うし、今回は怪我人もいる。ゆっくり、しかし丁寧に、時間に間に合うように急いで下山する。内心怖かった。ギリギリだった。(朝の)出発が遅い。学びを得ました。

ロープウェイに乗って一安心。思ったよりきつかったね、と笑い合いながら、温泉にもちゃっかり寄ってから帰った。
次の日からもう体がバキバキだったけど、怪我した同行者が丁寧に揉んでくれました。すぐ治った。ありがとう。やはり山は精神の修行。一緒に行く人が大事。

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フェリーニの『道』(1954)みた 
アマプラにきてる、し、5/10からは2週間限定配信 でyoutubeでも見れるよ。

みんな様子がおかしくて(特にジェルソミーナ)こわいよ〜っておもってたけど、見終わって今思うと、これってネオレアリズモの系譜のやつなのか? だから貧しさとか…現実に生きる人々とか…戦後のリアルみたいな…でも小石の話で喜んでるジェルソミーナの様子を見ているとなんかおとぎ話めいているような気配もある…。この綱渡りの人は現実の人間なんですか…? ザンパノいじめっぷりが常軌を逸してない…? ザンパノと過去になにがあったんだ…。

ザンパノの乱暴さや綱渡りの人の極端さを見せつけられると拒否反応が出そうになりつつ、でも同じキャラクターの中に存在している「共感できる部分」にすっと自然にフォーカスが当たっていく感じが、この映画のすごさだなあ…と思いました。
劇的なストーリーではないけど、むしろそれがちゃんと人間の話になっていることの面白さを味わえるし、事件的ストーリーではなく、情報モンタージュというか、そういう気配の運び方だったと感じる。もちろん演技の良さもあるんだろうな…。

フェリーニってなんとなくロマンティックというか、詩的なイメージがあって、ネオレアリズモはもっとハードなイメージがあったんだけど、見たところちょうど中間ぐらいの感じなのかな…。当然だけどハリウッドとは違う良さがあり、おしゃれだった。ぼんやりだけど、黒澤映画にも似てない? ファーストシーンとか…。同年代だからかな…。

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